「到着。」

 「はい?」

思わず聞き返してしまった。

目の前には…家。

学校の敷地内に家ってどーゆーこと?

 「早く早く♪」

 「え、ちょっと!」

ソラ君に手をひかれて中に入る。

…てか、人の家?に勝手にって…。」

 「ただいまより、部室完成パーティ
  を開催しまーす!」

クラッカーが鳴った。

…なにこれ。

ドッキリ大成功ってやつ?

 「亜緒、口あいてる!」

 「…意味わかんない。」

郁月君があたしの肩を軽く叩いた。

 「俺らの部室が完成したの。
  防音対策もいいし、レコーディ
  ングだって出来る。」