「…どーもでした♪」

歌い終わったソラ君が先生にお辞儀をする。

 「予想以上に上手くなってる。
  宮野さんの歌、初めて聴いたけど
  …めっちゃ上手いじゃん。」

 「…そんなことないです。」

…なんか照れる…。

 「絶対に成功させような。学園祭。
  オレも極力来るようにっていうか…
  お邪魔させてもらうようにするから。」

 「ほんとですか!?」

 「マジで!?」

あたし達はあまり自分達の音楽を客観的に見れないから結構助かる。

 「…よろしくお願いします!」

真瞬君が頭を下げる。

 「…なんかそう改まれても。
  じゃ、また明日。」

先生はそのまま帰っていった。

…あと2ヶ月くらい。

…もっと頑張んなきゃ。