「ソラ君。
  あとで話があるんだけど。」

 「ん?
  ああ…わかった。」

いつもの笑顔でそう言われると…。

なんか複雑だ。

 「でもさ、あとでじゃなきゃダメ
  な話?
  別に今でも…。」

 「ゴメン。
  それはちょっと…。」

やだ…。

なに緊張してんの、あたし。

別にあたしが告るわけでもないんだし。

 「そっか。  
  じゃあ、帰りね。」

いつもの練習。

ソラ君の歌声。

瀬名のベースは激しいけど的確。

郁月君のキーボードはなめらかで繊細。

真瞬君のドラムは強いけど優しい。