「亜緒、今日なんかゴメンな。」

 「え?」

一瞬、何のことかわかんなかった。

 「朝、びっくりしただろ?」

 「…ううん。
  気にしてない。」

…嘘。

嘘ばっか。

本当は気になってしょうがない。

 「そっか。
  よっしゃー!!
  練習しようぜ~。」

切り替え早すぎない…?

あたしは…。

 「まだアンプ運んでねぇから!」

 「早く運べー!!」

子供みたい。

思わず口元が緩む。

 「何笑ってんの?」

 「…な、なんでもない!」

瀬名に見られた…。