「おはよ!!」

 「お、おはよ!真耶!」

…助かった。

 「…まぁ、亜緒のあーゆーとこ見
  られるのが俺の特権かもね。」

昨日のことを思い出して、あたしは思わず真瞬君の肩を叩いた。

 「え?何?
  何の話!?」

 「いいから!!
  早く飯食って来い!」

 「はーい。」

なんで、真耶の前であんなこと言うんだ…。

 「今日の真瞬君は黒い真瞬君だね。」

 「はいはい。
  なんとでも言ってくれ。」

…こーゆーところが大人だって思う。

だから、あたしはいつも真瞬君を当てにしてしまうのかもしれない。

ダメだよね、ほんと。

 「さっさと準備しろよ、亜緒。」