3人はバスから降りたばかりだった。

なんだかとても3人を懐かしく感じる。

 「お前らも来たの?」

 「あ、瀬名。」

皆考えることは同じだ。

早く会いたかった。

解散と言う声が聞こえ、あたしは3人に駆け寄ろうとした。

 「寺島先輩!」

 「郁月君ー!」

 「真瞬君ー!」

…軽音部のファンクラブ…。

先越された…。

 「そんなに落ち込むなって。
  ファンがいんのは心強いじゃん?」

 「そーだね。」

…でも、あたしは見てしまったんだ。

唯のあの目。