言葉が詰まる。

 「しちゃいけないんだ、
  あたしは。」

そうだよ。

絶対にダメ。

あたしは恋愛なんかしちゃダメなんだから。

しかもソラ君が好きなんて…。

 「…ふーん。
  亜緒ちゃんって変だよね。」

…もうなんとでも言ってくれ。

ちゃんと…理由があるんだから。

 「そうかもね。
  そろそろ始めなきゃ。」

真瞬君がメールで送ってきた練習、それと三日月を真耶の伴奏で歌った。

当日も郁月君の伴奏とアコギで歌う予定。

あたしは音楽に集中していればいいんだ。

恋なんてしなくても十分じゃん。

頼哉…元気してるかな…。

樹乃にも…会いたいな…。