かなり気落ちしてるみたいだけど…。

 「亜緒、忘れたの?
  今日の古典、テストじゃん。」

…完全に忘れてた。

 「マジ?
  …あたしノー勉なんだけど…!」

…ヤバイじゃん!

 「バカだな、明。」

聞き覚えのある声が後ろから聞こえる。

そして、振り向いた明に容赦ないデコピンだ。

 「いったぁ…!」

 「ザマーミロ。」

翡波は鼻で笑ってからそう言った。

 「むっかつく!!!」

…あれ?

 「なんなの?アイツ!!」

あれ???

 「…翡波。」

 「へ!?」

動揺しすぎ…。

わかりやすいなぁ。