「…ってことがあったの。」

 『へぇ…。
  緊張した?』

 「かなり。
  でも、普段通りだったと…
  思う。」

真瞬君に今日あったことの連絡中。

倒れたことは…言わない。

 『そっか。
  で、友達の反応は?』

明の反応…。

 「あたしの歌、癒されるって言っ
  てくれた。」

 『その友達、見る目あるな。』

真瞬君の笑い声が聞こえる。

…安心するな…。

 「明日は何すればいいかな?」

 『明日は…オフにして。』

オフって…休み?

 「いいの?」

 『たまにはね。
  亜緒は真耶と発声練習もしてお
  けよ。」