翡波がそう言って加藤君をにらみつける。

 「あのさ。
  あたし…さっきも言ったけど
  …。」

 「諦めきれないんです!」

…頭痛い…。

アイツと…竜二と同じ…。

お前しかいない…。

あきらめられない…。

嫌だ…。

 「…亜緒…!?」

…忘れようと頑張ってたのに。

全部が鮮明に…。

視界が霞む。

ヤバイ…。

 「宮野さん…!?」

声が遠のいていく。

意識が…薄れていくのがわかった。