手紙をカバンに無造作に突っ込んだ瞬間…。

 「宮野亜緒さんですよね!?」

誰この人…。

見たことないなぁ。

 「そうですけど…。
  何か?」

あたしなんか悪いことしたかな…。

 「あ、あの!
  手紙、読んでいただけたでしょう
  か!?」

声ひっくり返ってるよ…。

じゃあ、差出人は…この人?

 「ああ、まぁ。」

瀬名に肘でつつかれ、隅のほうに連れて行かれる。

 「ちょ、何?」

 「何じゃねぇよ。
  このパターンは付き合ってくだ
  さいってヤツだよ!
  どーすんだよ。」

どーするって言われても…。

 「しょーがねぇなぁ…。」

何するんだろ…。