「ああ、うん。」

下駄箱を開けると一通の手紙が入っていた。

 「…何これ。」

 「亜緒、ラブレターじゃね!?」

瀬名が興奮したように聞いてきた。

 「この時代にかよ…。」

まさか。

なんか嫌な予感がするんだよね。

 「開けねぇの?」

あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。

 「瀬名、開けてみて。」

 「ん?ああ…。」

なんだこれ!と言う声があがる。

 「たった一言。
  好きです、だってよ!」

瀬名が手紙を見て笑う。

 「名前も書いてねぇな。」

続いて翡波が呆れたように鼻で笑う。

 「ま、いっか。
  どうせイタズラでしょ。」