「真瞬君たちいないと寂しいよな
  ぁ。」

 「まぁ、楽しんできてよ。」

 「お土産待ってるからね。」

修旅の出発日にあたしと瀬名、そして翡波は見送りに来ていた。

 「はいはい。
  ちゃんと練習しておけよ?
  それと、ヒナ!
  ちゃんと作詞な。」

 「へいへい。」

真瞬君の言葉に翡波がめんどくさそうに返事をする。

 「亜緒~!
  メールするからな!」

 「はいはい。
  ソラ君、早くしないとバス出
  るよ。」

わかったってば。

まぁ、正直嬉しかったりするんだけど。

 「んじゃな!」

3人はあたし達に手を振ってバスに乗りこんでいった。

不意に溜め息がこぼれる。