「購買行けばいいじゃん。」

明がそう言うと翡波はふてくされたような表情になった。

 「だって、もう売り切れてると思
  うし。」

 「あ、コンビニ行ってきなよ!
  ついでにアイス買ってきて!」

学校の前には2軒くらいコンビニがあったはずだ。

明も人使い荒いなぁ…。

 「…はいはい…。」

溜め息交じりにそう言いながら、翡波は教室を出て行った。

 『みなさん、こんにちは。
  軽音部のボーカル、
  寺島空雅です!
  拍手~!!』

始まった。

ソラ君は相変わらずだなぁ。

ファンは喜んでるんだろうけど。

 『ドラムで部長の堂本真瞬です。』

 『キーボードの篠原です。』

他の2人は落ち着いてるなぁ…。

 『暗いよー、マッシュ!
  もっと明るく行こうぜ!?』

 『バカ。  
  今日は真面目な話しにきたんだ
  ろ?』