ソラ君がククッと笑う。

 「希望としては八つ橋かな。
  あ、でも…。
  瀬名とか翡波の好みもあるし。」

 「了解。」

そんな話をしているうちに学校についた。

ちょうど校門で明を見つける。

 「んじゃ。」

 「じゃ、放課後な!」

あたしは3人に手を振って明に駆け寄る。

 「おはよ、明。」

 「おはよ!」

バスケ部の明は色んな道具を持っていつも重そうだ。

 「ねぇ、先輩にお土産頼んだ?」

 「あ、うん。
  お菓子でお願いしますって。
  亜緒は?」

ああ、やっぱり。

 「あたしもだよ。
  思いつかないよね。」

 「八つ橋あたりが本命なんだよね。」

2人で顔を見合わせて笑った。

 「でも、ちょっと寂しいかな。
  部活が静かになる。」

…そうだね。

寂しい。