「俺たち、明日からいないから。」

 「え!?」

学校へ向かう道で真瞬君にそう告げられた。

 「なんで?」

 「なんでって…。
  修旅で京都行くんだよ。
  3泊4日。」

 「そう…なんだ。」

真瞬君、いないんだ。

ってことは…ソラ君も郁月君もいないんだよね。

 「何?
  俺いないと寂しい?」

 「…正直ね。
  でも大丈夫だよ。
  翡波も瀬名もいるし。」

…大丈夫だよね?

不安がよぎる。

 「ま、連絡するから。
  亜緒もなんかあったら連絡する
  こと!」

真瞬君が笑顔でそう言う。

 「うん。」

 「亜緒~!!
  おっはよぉ!!!」