「心配してる割に容赦なく決めてなかったか?」
「葛城君なら勝負事で手を抜かれたいですか?」
「……それはごめんだな」
ふぅ、とため息をついて2人はちょうど鳴り響いたデュエル特別演習終了のアナウンスを聞いた
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「アハハハハ!!クリスのやつやられたのかよ」
「しかも、踵落としって……」
レオは大爆笑、泰刃は肩を震わせて笑いを堪えていた
「桃香も倒しちゃうしホントすごいね青柳さん」
気まずい話なので昴は曖昧に微笑む
「この前言ってた師匠の話しもっとしてくれよ」
ウキウキとしたレオにえーと、と昴は言葉を濁す
「この前も言いましたけど、私の師匠の事は私もよく知らないんです」
「どういう事だ?」
『師匠』という言葉に、相変わらずの仏頂面で琉も食らい付く


