見計らったように始まりの合図が出された レオは切り替えるように息を吸って、手を昴に向かってかざした 慣れた感覚 燃え上がる炎がレオを取り囲み、それは蛇の形をなした そして2メートルは離れていた昴に向かわせる ………向かわせたはずだった レオは瞬く 「嘘だろ?」 それだけ呟いて、レオの意識は混濁した