「いい加減にしなよ。元気すぎでしょ」

「だって琉がよー!」


泰刃が文句をつければレオは更に言い募り、それに琉が反論する


相澤は巻き込まれないように寝たふりを決め込み、立花はマイペースに読書をしている
そして、どういう神経をしているのか、図太い3人娘
和泉、藤崎、青柳はこの騒ぎのなかスヤスヤと眠っている

生徒である2人はともかく和泉は教師なのだからちゃんと指導をして欲しいものである


「てめぇら!面倒かけんな!静かに寝てろ!」



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「恭介が来るわ」


玲瓏な声が静かに響いた

美しい女性だ

くせのない眩しいブロンドの髪、青い知的な光の宿る瞳は切なさを孕んでいた
それに苛立ちを含んだ声の答えがあった


「国際親善デュエルか。下らないお遊戯だ」


今度はしっかりと哀しみがその瞳に刻まれる


「まだ……許せない?」


ゆっくりと青年は振り返る
ブラウンの髪、薄い茶色の瞳を鋭く細めた


「当たり前だ」