シャングリラ!




 驚いた自分は

 クッキーのラッピングを放り出して


 急いで千代子の家に行った




「ごめん!


 お返しには別のお菓子を渡すから!」




 部屋に行くと千代子は泣いていた


 気が強く、プライドも強い千代子は人前では絶対泣くことがなく、自分の前でも数えるほどしか泣いたことのない千代子が。




「な…っんで、アンタ、が謝…るのっ…!」




 嗚咽をもらしながら千代子がしゃべる



 
「こんな…ことっ思う自…分がっ恥ず、かしい!」