*** るなside



ちゃんと私は分かってた。



片思いでいいって。



なのに、その言葉は
思っている以上に重くて―…。



「分かってます」



私は、涙がこぼれ落ちる中
小さく声を出した。



「でも、それでもやめられません。
だって、辛くても好きなんです」



私は…



「吉村君が好きです」