――行く場所は...進む場所は分かってる。



新太が気付かせてくれたんだ...




“本当に人が亡くなるって言うのは、その人の事を誰も思い出す人がいなくなるという事、誰もが...その人の事を忘れてしまう事だと思うんだ”



キミが言った、この言葉...。



私は一生忘れないよ...




留めておけばいい。

しまっておけばいい。

忘れなければいい。


世界中のだれもが忘れたって...私が覚えておくから...。




大切な・・・隼ちゃんを...。





無我夢中に走り続ける。



この歳になって、ここまで全力疾走した事はないだろう。





たった一言...キミに伝えたい...。





その想いで私は走り続けるから...