「・・・えっ」
耳元で呟かれた、掠れた低い声
耳にかかる吐息がくすぐったかった・・・けど
真後ろにいる――大好きな男友達
私を抱きしめている――優しい新太
ずっと見守ってくれていた――彼氏の親友
“俺のにしたかった”
その言葉の意味は...私に向けられている言葉なの?
少なくとも、この空間には私と新太だけ。
私たち以外はいない...二人っきりの状態
呼吸をするのも緊張する。
何年も前は、こうして二人っきりでいる状況なんか・・・馴れてたのに。
想いが伝わらなくて、いつも相談に乗ってもらった。
あんなに近くにいるのに、届かないことに悩んだ。
私が泣いても、怒ってても、いつも優しく落ち着いて聞いてくれた。
―――かけがえのない存在。
ねぇ...新太。
・・・どうしちゃったの?
...心配だよ...。
キミが悩んでいたら、相談に乗るよ
キミが困っていたら、喜んで手を貸すよ
キミが辛かったら、励ましてあげるよ
・・・だって、それはすべて....キミが私にしてくれたことだから...。
勇気を出して、聞いてみる。
「ねぇ、新太。悩みごと?何か辛いことでもあった?・・・私はいつもの元気な新太でいてほしいよ...」
お腹に回った新太の手に私の手を被せた。
大丈夫・・・大丈夫...って
