頭の片隅に置き去りになっている愛香の彼氏さん

気になるけど・・・愛香的にはそうでもないらしい...


今頃の女子は・・・不思議だわ




「わぁっ綺麗な、お店だね」


「ふふっ、そうでしょ~皆と必死になって探したの」


楽しそうに笑う愛香


誰かが笑うとつられて笑っちゃう...って事、聞いてあったけど、今がまさになんだと思った。



笑顔を見ると、私まで笑顔になっちゃう。


そんな生活・・・隼ちゃんがいなくなってから出来て無かった。


だから・・かな?

なんだかとっても新鮮なの




「さゆり――っ早く早く!!!皆、待ってるよ~~」


もう、とっくに店の中に入っている愛香が大声で私を呼んだ。



「あっ・・・ごめん、ごめん」


店の前で立ち止まっていた足を進め、店内に入った。



一歩店内に入ると、クリスマスカラー、一色のお店だった。


サンタさんやトナカイ、ツリーやリースにキラキラと光っているイルミネーション



「か・・・可愛い...」


思わず言葉が出てしまうほど、好みのお店



「あははっ良かったよ気に入ってもらえて。この店ね、奥は宴会とかパーティー用の大きな部屋まであるの。ささっずいーっと行っちゃいましょうや」


「えっ!?そうなの??」


愛香に背中を押され、店内の奥に足を進めていく。