「お―――いっっ!!さゆり~っ」



「あっ・・愛香っ!!!」



数年ぶりに会った大好きな親友


何年も音信不通だったのは、私を思ってからの事だった。




とある待ち合わせ場所、時刻は8時過ぎ


パーティー開始は9時からだったから、もう少し時間だあるようだ。





並んで歩くのも本当に久しぶり。



黒のスカートに淡いピンク色のボリュームのあるシフォン生地のトップス

愛香が歩くたび、胸もとの大きなリボンが揺れている。




「結構、ここから近いの。・・あっ!!ほら見えてきた、あそこだよ」


愛香が前方を大きく指さす。

その方向に視線を向けると、小奇麗なレストランがキラキラとイルミネーションで光っていた。


「すっごい・・・もうどこもかしこもイルミネーションしてるんだね~電気代とかどうなんだろう?」



「って、そこなの!?気になるとこ。相変わらず、さゆりって昔からズレてるよね~どこか。」



あははっと笑っている愛香は、とっても楽しそうだった。



「あ・・のさ、所で愛香って恋人とかいないの?クリスマスって言ったら恋人とイルミネーション見たりとか...」



「もしかして心配してくれてたの!?そこら辺は大丈夫。彼氏、家族でパーティーする人なんだって~今どき多いらしいよ、そういう男」