日向side〜
桜が満開の春。
俺が今年から入学する
流牙高校の目の前で立ち止まる
うぜぇうぜぇうぜぇ
朝っぱらからまじで鬱陶しい。
俺の周りに集まる女の集団が
俺を取り囲むようにしてついてくる
「ちょっとごめんね?急いでるから‥」
ほんとは、うるせんだよ糞女!!って叫んでやりてーけど
つねに猫かぶりな俺がんな事言うわけねぇ。
少し歩いて体育館裏まできたはいいものの急に極度と眠気が襲ってきた。
「ねみぃーな‥」
ほんとなら入学式が始まってる時間。
んまあ、こんな糞頭わりぃ高校の入学式なんてサボっても平気だろ
そう思って目をつぶった。
「なに1人サボってんだよ日向」
「んあ?」
「俺もサボる」
せっかくちょうどいい
陽で寝ようとしてたときに
話しかけてきたこいつ。
斎藤要(サイトウカナメ)
中学からずっと一緒で
顔はかっこよくてモテる
悪い事もぜんぶこいつと
一緒にやってきた
まあある意味悪友ってやつ。
俺の素の姿を知ってる唯一の親友でもある。