でも…しょうがない。
私は彼が気になるんだもん。
この際、人からの評価は気にしないでおこう。
そんなの気にしてたらこのキモオタとデートだなんて、命がいくつあっても足りやしないわ。
よく言うでしょ?
「旅の恥は掻き捨て」…ってね??
それなら…
今日のデートの恥は今日限りで掻き捨てよ!!
こうなったら初めてのオタクデート、楽しんでやるんだから!!!!
覚悟を決めたオンナは強し。
腹をくくった私は、彼の本質だけを見ていようと、心に決めた。
「ふーーーん。
意外とイイオンナなんだ……。」
自分の世界で自分の中だけでムンっ!!と覚悟を決めていた、私。
だから…
あの時は彼がこんな一言を呟いたことに、気づかなかった。



