い、いい店!?
オタクの言う“いい店”ってどんな店よ~!!
もしかして…アイドルショップ?
ぎゃー!!
まさか、コスプレショップじゃないでしょうね~!!!
アルフレードの行き先に怯えながら、彼の後ろを着いていくと…
「ココ、ちょっと覗いてもいい??」
着いたのは、通には有名のセレクトショップ。
流行を常に先取りしていて、これから注目されるだろう新しいアーティストやデザイナーの商品を置く、私も気になっていたお店だった。
うん…
入りたい。
もちろん、入りたいですよ??
でも…
中にいるのはいかにも“オシャレ~”っていう素敵族達。
個性的でオシャレな着こなしの店員さんに、流行に敏感そうな女の子たち。
そんな中にこのオタク様と入るのには、ワタクシ、少々勇気が……。
隣にいるアルフレードとお店の中を交互にチラチラ見ながら、困っていると
「大丈夫。
ヴィオレッタが恥ずかしいなら、僕、君の近くに寄ったりしないから。」
そう…申し訳なさそうに微笑んで。
アルフレードはテクテクと中に入っていってしまった。



