すると彼は一瞬驚いた顔をした後に、
「ヴィオレッタ。
それは僕のセリフだよ??」
と、アルフレードが柔らかに微笑む。
「え……??」
彼の言っている意味がわからなくて、うん?と首をかしげると
「ふふっ、なんだ。
なにも知らずに言ったのか。
じゃぁ…僕もそれに習おうかな。」
そう言ってアルフレードは壁際にある、大きな花瓶から1本のバラを抜き取って、私の前にそっと差し出した。
血のように
私の心の中に芽生えた恋心のように
どこまでも赤い真紅のバラ。
そのバラをそうっと受け取ると
「ヴィオレッタ
今度会う時はこのバラがしおれた頃に。」
アルフレードはそう言って、私にニッコリと微笑んだ。



