カジュアルなドレスに身をつつむ女の子に、ブランド物のオートクチュールに身を包む素敵なセレブ。
中世ヨーロッパのようなデコラティブなドレスに身を包む、お姫様たち。
そんなさまざまな彼女達を通り抜けて、私たちが到着したのは2階の大きな広間。
大きな木の扉の前には仮面をつけた黒服男達が、
不思議な雰囲気をかもし出しながら立っていた。
私たちを見つけると彼らは
「デコラティブ・ナイトへお越しのゲスト様でいらっしゃいますか??」
と、訊ねてくる。
「えぇ。
ご招待いただきました、藤堂理子と遠山優希ですわ。」
ニッコリとお嬢様っぽく、理子が微笑むと
彼らは優雅な足取りで近づいて
「お待ちしておりました。
藤堂様、遠山様、ようこそデコラティブナイトへ。」
私たち二人の手をゆっくりと取る。
そして彼らがゆっくりと扉を開いた先に見えるのは…
黒と金に彩られた、大きな大きなフロアー。



