“レンレン”
それは母親につけられた、俺の呪われたあだ名。
『5年2組 桐谷レンレン』
何を思ったか、俺が5年生の時。
ちょっとトンチンカンな俺の母親は体操着のゼッケンにデカデカとでっかくそんな名前を貼り付けた。
『ごめん!!レンレン!!
いつものクセでつい書いちゃって…!!!』
自他共に認める、超鈍感オンナの俺の母親。
いや…いいんだよ??
あの人がちょっぴりオトボケなのは100も承知だから。
でも…
『あ~らら~、やっちゃった~。
かわいそ~う、レンレン♪』
許せないのは性格極悪の俺の父親だ!!
自他共に認める最強悪魔な俺の父親。
母さんがああいうオバカなコトしてんのわかってたクセに“なんかおもしろそう”っていう気持ちだけで、一切止めようとしなかったんだ!!
でも……
アイツはどんなに問い詰めてもしらばっくれて、
挙句の果てには
『気づかなかったオマエが悪い。
騙される方がバカなんだよ。』
とか父親にはあるまじき暴言を吐いて、開き直る始末。
オトボケな母親と悪魔な父親のせいで【桐谷レンレン】と書かれた体操着で1時間体育の授業を受けることになった、かわいそうなこの俺。
当然次の日からは
『れ~んれ~んちゃ~~~~ん!!』
と、からかわれ、軽くイジメられるという散々な目にあったんだ!!



