そんな時
運悪く、なのか、運よくなのかは謎だけどオヤジに無理矢理連れてこられたお面イベントで、俺は優希と再会を果たした。
息を切らせてバルコニーに走りこんできた、謎の、のびたくん。
すぐにわかった。
あぁ、これは優希なんだって。
背格好や髪の色、
そして年のわりには甘ったれたしゃべり方……。
情けないけど、すぐにわかった。
あぁ、これは優希だ……ってね。
でも、変なところで意地っ張りの俺は、素直にアイツと向き合うことができなくて
「サヨナラ、のびたくん。」
だなんて、ひどい言葉を投げつけて、アイツの目の前から消え去ろうと足を進める。
――ふんっ。ちょっとは傷つけばいいんだ。
俺が傷ついた分だけ、優希も傷つけばいい。
そんなちっちゃな仕返しは
「れ、レンレンはどこですかーー!!??」
優希の口から飛び出した、おぞましい言葉によって粉々に砕け散る。



