なんだか自分をバカにされたみたいで許せなかった。
俺が“サヨナラ”といったとき、優希が酷く傷ついた目をしていたのには気づかないフリをした。
『次はいつ会える?』
『今度は私がレンを招待するね。
理子とよく行く、焼き鳥屋さんがあるんだ。』
優希がくれたメールは全部削除して
アドレスも
番号も
全部全部消去した。
あんなオンナ、キライだ。
もう二度と会いたくない。
そう…思っていたのに…
記憶の奥から、優希は消えてはくれなかった。
俺の心の奥まで愛してくれるかも知れない
優希は本当の俺を見てくれる
その淡い期待は粉々に打ち砕かれたはずなのに
二人で過ごしたあの時間が全てウソだったとはどうしても思えなかった。
――もう一回だけ…会ってみようかな。
カノジョの真実に触れたかった
ウソ偽りのないキモチに触れたい
その結果どんなに傷ついたとしても
後悔はしたくない。



