「…ずるい。」 そうやって、私が一番気にしてることをついてくる。 「俺なら、佐藤にそんな顔させへんのにな。」 本山くんはそう言って私の頬に手を添える。 その仕草もさりげなくて、なんとなくモテる理由もわかる。