「あいつのこと頼む」 「お前が死んであいつが喜ぶと思うか?」 急に胸倉を掴まれ 「死ぬならあいつの中から消えろ」 泣く姿は見たくねぇとボソッと呟き悠日は手を離して行ってしまった 「やっぱり好きなんだな」 薄々っつーか悠日は俺が心読めるって忘れてる あいつの心からは夢亜のことばかり聞こえてくる あいつに任せるのは悔しいが夢亜のことは守ってくれるだろう 「頼んだ」 俺は小さくなった悠日の後ろ姿に頭を下げた