「夢亜ちんが死ななくても助ける方法を見つけるから」 「それ………すぐ見つかるの?」 今にも消えそうな恋斗を見てそんな悠長なこと言えない 私……恋斗のこと助けたいの 「噛み付かなければいいんでしょう?」 私は寝室にある勉強机の鉛筆たてからカッターを取り出し 「夢亜ちん!?」 手首にスパッと切り込みを入れた 「血が……」 「いいの」 血がぽたぽたと滴る手首を恋斗の口元に運んだ