「…………わかった」


「あ?」


「ピアスはこのままでいい。だから恋斗に手を出さないで」



そう言うと悠日は納得したのか


「俺から離れるな」


「…………うん」



満足そうに笑った



恋斗………



「ごめん」


私は謝り悠日のあとをついてその場を去った




「どうしてそんなに恋斗を嫌うの?」


「あいつはいつも俺が持ってないものを持っている」


この時の悠日はなんだか泣きそうに見えた



「ないものねだりでムカつくんだよ」