「恋斗?」


「くっ………そ」


「お前、こっちに来い」


悠日が1歩また1歩と近づくが逃げられない



「来ないで」


「お前は俺の契約者だろ?」


「私は許可してない」


「ハッ人間が盾突くなよ」


悠日が手をかざすと私の身体も動かなくなった



「俺もお前の血に興味がある。何を勘違いしてるか知らねぇが



結局恋斗もお前の血にしか興味がねぇんだよ」




血だけ………?



「違う………恋斗は私自身を………」


「そうか?純血のヴァンパイアは人間となりあわねぇ」


「違う……」


「だったら何で今、無理にでもお前助けようと動かない訳?」



悠日の言う通りかもしれない