「ちょっと。何処行くの」



「俺達の部屋」



私達が居たのは寮の談話室のような場所だった



だから部屋に向かうらしい



向かう途中



「恋斗ぉ」


名瀬恋斗を呼ぶ声が響いた



「新入り?初めまして染谷晴(ソメヤ ハル)です」



染谷晴は金髪の前髪をちょんまげの様に結んでいた



「えっと………樋口夢亜です」


「よろしく…………あれ人間?」


「あぁ」



人間?と聞かれ答えたのは名瀬恋斗



「貴方もヴァンパイアなの?」


「俺は混血。人間とヴァンパイアの」



染谷晴はニコッと笑い俺部屋戻るからと言って近くの部屋の扉を開けた