「外して……」


「あ?」


「ピアス外して!私は恋斗しか」


恋斗しか嫌だ



何故そう思うかなんてわからない


だけど



「貴方に血を飲まれるくらいなら死ぬ方がマシだ!馬鹿っ」



叫んだからか


馬鹿扱いした相手が純血だからか



廊下にいた生徒は私と悠日を見つめシンとした



「俺を馬鹿呼ばわりかよ」


「馬鹿よ。いいからピアス外しなさい!」


「人間がベラベラうるせぇよ」


「うっ……」



悠日は私の首を掴み壁に押し付けた