「これから怪我したら俺の元に来るか急いで寮に戻れ」


「どうして?」


「お前の血は特別だから混血の発作の原因になる。


晴を苦しめたくなければ従え」


「ん……分かった」



夢亜はぎゅうっと抱き着いてきたかと思えば



猫のように頭を擦り付けた



その仕種が可愛くて



「夢亜」



顔を上げた夢亜にキスをした



こんな感情は初めてだ



怪我を治す訳でもないのにキスをしたくなるとは