「樋口夢亜か?」


名前を呼ばれ振り返ると



真っ黒で目にかかるほど長いサラサラの髪



薄い唇


キリッとした目



いわゆるイケメンが立っていた



「名瀬恋斗だ」


名瀬恋斗………



「お前は今日から俺の餌」


「は!?」



すると数メートル先にいたハズの名瀬恋斗がいつの間にか目の前にいて



「ちょっ!痛……い」


私の制服のボタンを外したと思えば首筋に噛み付いてきた