「いつから知っていた」 「知ったのはついさっきだけどな」 親父はガクッと膝から崩れた 「親父が人間を憎むのは………俺が人間を夢亜を愛したからだろ」 親父は俺の言葉に口を挟まず静かに続きに耳を澄ました 「人間は寿命が俺達より短い。 だから親父は俺が傷つく前に夢亜から引き離そうとした」 「俺は守りたかった………すまない」 親父は一筋の涙を流し力無く謝った