ヴァンパイアと私と血液と




「恋斗のお父さんはどうして悠日を処刑しようとしたんですか?」


「お前を助けたから」



「本当にそれだけ?」



「人間ごときが」


お父さんは小さく笑い


「俺はヴァンパイアと人間の共存なんて求めてない」


「え………?」


「俺が求めるのは人間界の支配だ」


「そんなことしたら恋斗や悠日……純血が死んでしまう……」



「ヴァンパイアの血を飲めば生きられる」


「それは禁忌だったハズ………」



ダメだ………



恋斗のお父さんは完全に狂っている