「相変わらず冷たいな」


「………あぁ」


魔界は空気が冷たく暗い



あちこち悪魔や狼がうろつき



今にも俺達を殺そうと息を潜めているのがわかる



「お前の親父は学園の生徒を連れてどうしたんだよ」


「俺に聞くな。けど親父は何か企んでいる。気をつけろ」



学園の生徒と夢亜はきっと親父の元にいる




何故かそう確信していた



「お待ちしておりました。旦那様が呼び立てしておられます」



親父の住んでいる城へと付き



メイドのヴァンパイアが扉を開いた



俺がここに来ることがわかっているようだ