押し付けられるのは嫌だ



「勝手にしろ。俺のことはほっといてくれ」


俺は夢亜の手を引き部屋を出た



「恋斗………あんなこと言って平気なの?」


「馬鹿らしくなった」


「え!?」



結婚相手も


将来も



生き方も



あいつに決められたレールを走るなんて馬鹿らしくなった



俺は俺だ



あいつの言いなりになんかならねぇよ



「恋斗………」


夢亜は心配そうな顔をしていたが俺は気が付かなかった