「そうやって壁作らないでって言ってるでしょ?」



「ムカつく。来いよ」


悠日は起き上がり私を手招きした


「悠日?」


悠日は何も言わず私の耳に触れ



「お前は恋斗のものだ」


「え?」



ピアスを外した



「急にどうしたの?」


「取って欲しくなかったか?」


「そういう訳じゃないけど………」


悠日の様子がおかしい


「何かあった?」


「恋斗が王族のトップに決まった」


恋斗が王族に?


喜ばしいことなのに何故か素直に喜べなかった