ヴァンパイアと私と血液と




「れ………ん……恋斗っ!平気?消えてないの!?」


ガバッと飛び起き恋斗の身体に触れた



良かった透けてない……


生きてる………



「良かった……」



「お前な………自分の心配しろよ」


「え?」


急に暖かく感じた


恋斗に抱きしめられていると気が付くのに時間はかからなかった



「馬鹿だろ。俺を助けようと死にかけて」


「だって…………」


「馬鹿だ………」


少しだけ震えて聞こえた声



抱きしめられているから恋斗の顔は見えないけど



泣いているのかな………



笑みがこぼれた