散りゆく桜の花びら

「・・・・硝子さん・・」


「何?」

「木葉の病室は?」

「105号室よ」

「ありがとうございます」

俺は走り出した

この病院には来たことが無いのに、まるで来たことがあるかの様に、道を間違えることなく走った

部屋を出て、右に曲がる
そして暫く行ってまた右、暫く行くと左側に階段がある
それを上って、ナースセンターの前を横切り、突き当たりの左側の部屋のドアの前に立った

プレートには

105号室 香月 木葉

と書いてあった