ユカリはアルバムを奪うと、至近距離でゼンを睨みつけた。 「私が、何を言いたいのかわからないんですか?」 人の心理をついた作戦は、この男の得意中の得意技…… こんな風にはぐらかされるのは、 ゼンにその気がないから。 わかっていても、泣きそうになる。 「仕事中、失礼しました! これは、私から李花ちゃんに返します」 強がるのは、涙をこぼしたくないから ゼンは優しいから、女の子に頼まれると その期待に応えてしまう。 だから、特定の彼女も作らず その時を最大限に楽しむ卑劣で残酷な男